子供は早いスピードで成長していきます。
身長も1年であっという間に伸びていくのでその成長の早さには驚きます。

最近の子供はゲーム機を使う機会も多く目をたくさん使っていますが、成長と共に視力は低下していくといわれています。これは一体どういう意味なのでしょうか?

成長と共に視力が低下する理由

成長することはいいことのように感じますが、その一方で視力は低下しているということですが、どのような理由で低下していくのでしょうか?
まず、体が成長するということは、眼球も一緒に成長していることを指しています。
この眼球が大きくなるとは、つまりは水晶体と網膜の間の距離が開いてきているということになります。この距離が広がっていくと、ピントを合わせようとするのもちょっとずつ前にずれてきます。

ここから、すべての人が成長と共に近視になっていくことが言えます。

このように成長期に視力が低下する理由はすべての人に当てはまることでしたが、これに加えて生活習慣も関係してきます。

成長期といえば、ちょうど小学校から高校くらいまでの子供が当てはまると思いますが、最近はゲーム機以外にパソコンやスマホを持っている子もいます。
つまり、液晶の画面を近い距離で長時間見る機会が多いということになります。これを続けていると、目は近くのものにしか上手にピントを合わせることができなくなってしまいます。

ずっと近くを見ていて急に遠くをみるとぼやけることがあると思いますが、これが視力低下につながっていると考えられます。

体がどんどん成長していっている時期には目が受ける影響も直接受けやすいということです。そのため、成長期をいかに過ごすかによって近い将来の視力が決定してくるとも言えるでしょう。
コンタクトやメガネが必須になると不便なことも多いので、小さな子供のいる家庭では生活習慣にも親が気をつけてあげることが大切になってきます。

視力低下を予防するためにできること

成長期は人生の中でも視力低下のスピードが早いということですが、この時期をいかに過ごしていけばいいのでしょうか?予防する方法などはあるのでしょうか?

◆勉強しているときなどの姿勢を正す
子供が勉強をしているときの姿勢、よく見たことはありますか?
ノートや本をすごく近くで見ていることもあるでしょう。この時に、猫背のように背中が丸まって見ているかもしれません。この目と対象物の距離が短すぎるのが良くないので、子供が机に向かっているときの姿勢はチェックしてみましょう。
◆暗い部屋で過ごさない

よく暗いところで本を読むのはやめなさいと言いますが、暗い中で勉強やスマホを操作していると目を一生懸命使って見ていることになります。
ここから、目が疲れてしまいます。そのため、勉強をするときは机のライトだけでなく、部屋全体の電気もつけるようにしましょう。

◆規則正しい生活を送ること
成長期の子供はどんな生活を送るかによっていろんな影響を受けやすいです。
そこで、早寝早起きを心がけ、食事も栄養面をしっかりと考えたメニューにしていきましょう。
食べたものの栄養は目にも届いていくので、質の良いものであれば目にもいいです。睡眠もしっかりと取って目の疲れを取ることが大切です。

◆目や体を休ませてあげること
目の使いすぎで視力が低下することもあります。現代の子供は特に目を酷使していると思うので、しっかりと休ませてあげるようにしましょう。
勉強に追われていても辛いですし、スマホに夢中になっていても疲れが溜まっていくばかりです。
上手にコントロールしていくことが重要なので、その点は親もしっかりと見てあげるようにしましょう。

成長期の視力低下を予防していくには、このような方法があるといわれています。

どれも子供一人では難しいものになっているので、親もしっかりと様子を見てあげることが大切と言えるでしょう。

視力低下予防にはこんなこともおすすめ

視力低下を予防していくためには日頃の生活習慣が大きく関係していることがわかりましたが、日常でもうちょっと一手間加えるだけでも視力低下を予防することはできます。
ぜひ、以下のことも試してみてください。

◆目の血行をよくする
血行は体のさまざまな不調の際にも改善していくことで良くなると言いますが、目の血行を良くしていくことで視力も回復していきます。
電子レンジで作った蒸しタオルをしてもいいですし、最近は目を温めるグッズも出ているのでそちらを利用してみてもいいでしょう。
◆自然を見る

よく自然のある遠くをみると目も心もすっきりするということありませんか?
緑は目にもいいですし、遠くを見ることでピントの修正もできます。ここから、視力の低下を防ぐことができるといわれています。緑はリラックスもできるのでその点でもおすすめと言えます。

◆目のマッサージ
マッサージをしてもらうと日々の疲れも取れていきますが、目のマッサージをやってみるのも全然違います。目の周りの筋肉をほぐすだけでも目の疲れを取り除くことができ、視力低下を予防することができます。目を温める時に一緒にマッサージもしてみるといいでしょう。

成長期の子供は視力も早い勢いで変わっていきます。

どんな生活をしているか、親がよく見ながら過ごすことも大事と言えるでしょう。