昔からよく言われている、ぶら下がり運動って本当に身長が伸びるのでしょうか。

昭和生まれの方なら知っているかもしれないと思いますが、「ぶら下がり健康器」という商品がテレビの通販番組で売られていましたし、健康にはなんだか良さそうと思っている方も多いと思います。

しかし、ぶら下がることで本当に身長は伸びるのでしょうか?

ぶら下がり運動は身長を伸ばす効果はゼロ!

身長が伸びるというのは、一言で言ってしまえば「骨が伸びる」という事です。
成長期を迎えた子供の骨には「骨端線」という軟骨層があります。
軟骨層の中には軟骨細胞があり、成長ホルモンなどの影響によって細胞が増殖し、それが積み重なって骨が伸びていきます。

鉄棒などにぶら下がっていると体が伸びているように感じますが、筋肉が伸びているだけで骨は伸びません。したがってぶら下がりによって「身長が伸びる」というのは残念ながら根拠はありません。

質の良い睡眠が成長期には必要

身長を伸ばす為に欠かせないのが、成長ホルモンの分泌です。
成長ホルモンが活発に分泌されるのが睡眠時です。この睡眠時が成長期の子どもにはとにかく大切で、身長を大きくしたいのなら夜更かしせず、できれば9時にはベッドに入りたいところです。
最近では習い事などをしている子供も多く、寝る時間も11時、12時と遅くなってしまう家庭も多いとは思いますが、成長期のお子さんがいる親御さんは気をつけてあげたいところですね。

また、朝はなるべく余裕をもって起き、できれば一度朝日を浴びることをお勧めします。
これは目から太陽光線が入ることによって、体内時計がリセットされ、食欲増進や集中力アップに効果的と言われています。

しっかり朝ご飯を食べ、学校では集中して勉強し、そして放課後はスポーツで体を動かし、夜しっかり寝る。当り前のことを毎日繰り返すことが身長アップの近道なんです。

今の子どもたちは習い事など、わたしたちの時代と比べると本当に忙しい毎日を送っています。
もしもお子様の生活習慣が乱れがちだなと感じることがあったなら是非一度見直してみてはいかがでしょうか。