食生活が身長アップには大きくかかわる事は前章でお話ししましたね。
そのベースとなるエネルギーについてもご説明しました。この章では、身長アップに役立つ献立メニューや食事についてお話ししましょう。

伸長を伸ばす食生活の基本

食事は毎日の事ですから、大切なのは言うまでもありません。そして先に述べているように脳へのエネルギーが十分でなければ、正しく体は働きませんので、身長を促すホルモンや骨の発達も悪くなります。

まずは脳に正しいエネルギーと体に負担をかけない食事と生活習慣について述べて行きたいとおもいます。

まず・・・・・・脳は「ブドウ糖」のみをエネルギー源とする事は既にお話ししました。

車がガソリンなくしては走らないように、脳もエネルギー=ブドウ糖無しでは動かないのです。

そしてブドウ糖となるエネルギーで体に負担がかからない食物といえば「白米」です。

水だけで炊き上げたそのお米は、適度なバランスで繊維や栄養素を含んでいます。

それに足りない分をおかずで補えば、栄養のバランスの良い食事がとれますし脳へのエネルギーも活発になり、体の機能も正しく働きますので身長アップの役割も大いに果たしてくれます。

エネルギーなくしてビタミンやカロチンを過剰摂取する事は体にそれだけの余分な処理をさせる事(必要以上の過剰な栄養素は体から排出せねばなりません。エネルギーが無いのに、更に体はいらない栄養素を出す処理を強いられること)となり、体の負担となります。
体の負担という事で、言い表せばもう一つ気をつけなければいけない事があります。

それは白米をはじめ様々な食品にも含まれている添加物。

近年の中国製の毒入り食品、また食品産地偽造、汚染米農薬や汚染の問題など環境問題とかかわって、我々の食卓には怖い食品ばかりとなってしまいました。

もともと食品添加物とは、「食品ではない」ものです。

企業の効率化をはかるために、「長持ちしないものを長持ちさせ」「値段を下げるために、化学薬品を使う」という事なのです。

昔は、すぐにおいておけば悪くなってしまうのが「食べ物」でした。「食べ物=腐ってしまう」というのが当たり前だったのです。

しかし今はどうでしょうか?

常温保存しても、わるくならない果物・・・。
そのままにしておいてもかびないパン・・・。
時間がたってもたいして、溶けないアイスクリーム・・・。
冷蔵庫にいれておいても硬くならない和菓子・・・

など。

良く考えたらこんなものを体に入れても大丈夫なのか?と思えてしまいます。とくに、これらを子供たちに与えてよいのか?という事については非常に問題視すべき点です。

伸び盛りの時期にこのような食品は、当然体の負担になりますから、避けるべきと言えるでしょう。

ですが、食品添加物のないものを探すのは今の世の中残念ながら不可能に近いのです。

いまや地球全体が汚染され、野菜は農薬にまみれ、土壌は汚染されています。
肥料は化学物質、薬品の入った合成もの。また家畜もホルモン剤を与えられたエサ、人工的に育てられた方法でぶくぶく太らされています。
「じゃあいったい何を食べればいいの?」と思ってしまいますよね。

「無添加」をうたっているものでさえ、信頼が100パーセントではない世の中なのです。

基本は、体の毒をだすように、食物の毒を出す方法を身につける事です。

食品を安全な食べ物に変える!

食材の下処理、という事。「安全な食べ物に変える」。

これが基本になります。ここでは素材の下処理について、簡単に説明していきますが、もし時間がなくて、できないのであれば、せめて食材を「ゆでる」という事をしてください。

「ゆでる」事は出す事。農薬や薬、石油、鉱物、汚染された金属などをお湯の中に出してくれます。少しでも口にするものを安全に変えておきましょう。家族や自分の健康を考えたならば、人手間かける事も苦ではないはずです。

(野菜の下処理)
今野菜は、農薬や除草剤の使用で虫に害される事もなくカタチよく育っています。

添加物がたくさん付着していて、内部まで入り込んでいますから洗うだけではとてもとりきれません。

下処理の水に長時間つけて取り除く事や、湯でこぼすなどの方法できれいに安心して食べられる野菜にしましょう。

(肉類の下処理)
牛肉、豚肉、鶏肉の基本は脂肪分の少ない赤身を選ぶ事です。

そして長時間水につける事で、余分な脂や生育中に与えられたエサに含まれる抗生物質などの薬を抽出します。水につけるほか、皮をはぐ、脂を切り落とす、流水でよく洗って表面の汚れを落とす、熱湯でゆでこぼすなど、肉にあった下処理のしかたをします。

また水につけている間は冷蔵庫に入れます。(血抜きができます)

(魚類の下処理)
魚介類は養殖ものを避け、抗生物質の心配のない天然物を選ぶように心がけます。

しかし、海水自体が汚れていますから天然といえども安心はできません。

干しものや加工品には添加物が使われていますので、肉と同様に添加物を取り除く処理をおこなってから調理にかかります。

身長アップの献立メニュー例

※素材は全て下処理したものを使います。

朝:ごはん食の場合

◆ ごはん(180グラム:お茶碗軽く2杯)
◆ 納豆(1パック)お好みでめんつゆなどで味付け。市販のタレは使わない。
◆ 煮豆(おおさじ1)、ゆでた小豆や、うずら豆、大豆など。

のり(のりはカルシウムも多く精神安定剤の役割をしますので毎食に+できます。ただし添加物のないものを)おおさじ1程度とる。

◆ 味噌汁1杯(具はわかめ、とうふ、とろろ昆布などを入れて)
(付け合せや納豆の入れ替え品として常備しておくと便利)

◆ 昆布の佃煮、ホタテ貝の塩焼き(下処理した、添加物のないもの)
(自宅で作るときは佃煮類は、まとめて作り冷凍します。)佃煮の基本は、砂糖、しょうゆ、酒、水飴、しょうがなどのタレに長時間煮込んで、味を調えて作り置きします。

◆ お茶、コーヒーなどお好みの飲み物
(紅茶やコーヒーはお砂糖を小さじ2程度必ず入れる。ミルクは入れないでください。)

昼:

◆ あさりご飯(180グラム:お茶碗軽く2杯)
⇒ 下処理したあさりと玉ネギを、出汁で煮てご飯にまぜる。
調理はノンオイルでします。
だし汁は、だし、砂糖、小さじ2を入れ、味を調えます。
お好みで胡椒をかけます。
あったかご飯にのせてお召し上がりください。
お弁当にもピッタリです。
あさりをホタテや、他の貝にする場合もきちんと下処理をしてください。
最後にパセリをちらします。

◆ のり

◆ お好みの飲み物

15時ごろ(間食) :

おまんじゅう1個またはノンオイルのケーキ、プリンなど。飲み物と一緒に。
(後に、おやつの作り方例をのせます)

夜:

◆ ご飯(180グラム :お茶碗軽く1杯)

◆ 鶏肉のソテー(下処理した鶏を使う)60グラム
⇒ 鶏の胸肉、もも、ささみなどを塩、胡椒し、ホイルをしき、オーブンで約20分焼く。
またはテフロンのフライパンで焼く。
ソースは無添加トマトのケチャップとミルク少々、酢を混ぜたオーロラソース風のものをトッピングする。
わかめサラダ
飲み物

◆ 夜食 寝る前 :あめを2個 (砂糖だけでできているもの)

◆ このほかに空腹を感じるときはあめを2から4個程度食べて良い。

これは一例ですが、女性の20代~のモデルケースメニューです。

男性や成長期のお子様、10代の方は足りなければおかずを増やすのではなく、ご飯を追加してください。

間食も大切ですから、食事と食事の合間にきちんといれてください。

ポイントは: ノンオイル、 無添加 の手作りメニューです。