成長期である10代というと一番活発に運動をする時期でもあります。
中学、高校と進んでいけば運動部に入る人も多いでしょう。
また、最近では小学生の間からも運動のクラブに所属している人がいます。
でも、過度な運動は気を付けないと低身長の原因になるとも言われているんです。
なぜ、過度な運動は低身長を招くの?
運動は活発にした方が良い印象がありますが、確かに身長を伸ばしていくためには運動も欠かせないことになります。
しかし、運動も激しいものになっていくと体にかかる負担も大きくなっていきます。
過度な運動を続けていると、その分体には疲労がたまっていきます。
成長期の頃はまだ体は子供の状態なわけで、激しい運動は体力と合っていないこともあります。そして、この過度な運動が低身長を招く大きな要因となっているのが、成長ホルモンが骨の成長ではなく疲労回復の方に使われてしまうという点です。
体が疲れているとそれを回復させようと成長ホルモンが動き出すのです。
そのために、身長を伸ばす方に成長ホルモンを回すことができなくなり、伸びるはずの身長が低身長のままという事態になってしまうのです。
また、筋肉を鍛えすぎるのもよくありません。
筋肉ばかり一生懸命鍛えていると、本来骨の成長に使われるべき肝臓で分泌されるIGF-1というホルモンが筋肉の成長の方に使われてしまいます。
その結果、筋肉ばかり発達して、身長が思うように伸びなくなってしまうのです。
あまり筋肉ばかり鍛えている成長期の子供はいないと思いますが、過度な運動に加え激しい筋トレも控えるようにしましょう。
そして、この時期の激しい運動は筋肉を硬くしてしまうので、その結果成長ホルモンではなく男性ホルモンなどといった性ホルモンの方がたくさん分泌されるようになってしまうので、思春期を早く迎えることにもなります。
これは早くに一度に成長して止まってしまうと言われているので、身長も思うように伸びないまま終わってしまうのです。
過度な運動の中でも特にこんな運動はNG
過度な運動と言われても具体的にどういった動きが悪いのかというのが疑問として生じてくるでしょう。そこで、ここでは具体的にどんな運動が身長を伸ばしたい時にNGになってくるのか解説していきましょう。
過度な負担がかかる運動
これは、いわゆる筋トレになります。
ボディビルや体操も注意していきましょう。体の一部に大きな負荷がかかるので、軟骨を傷つけてしまうことがあるのです。これでは骨がしっかり成長できなくなってしまうので、低身長になる確率が上がっていきます。
たくさんエネルギーを消費する運動
適度な運動は良いですが、あまりにもエネルギーを消費してしまう運動は先ほど少し触れたように疲労回復の方に成長ホルモンが働き出すので骨の成長を止めてしまいます。
代表的な運動にはマラソンが挙げられますが、長距離を完走することを思えば体力はかなり消費していると言えるでしょう。
そして、体力をたっぷり使うと栄養も不足してくるので、その結果身長がなかなか伸びないということもあるようです。
箱根駅伝に出ている選手やマラソンランナー(日本人ランナー)などがあまり身長が高くないのは、やはりこのあたりが原因ではないでしょうか。
とにかく激しい運動はよくない
学校の部活動程度であれば放課後に練習する程度だと思いますが、クラブに所属していると休みの日は一日中体を動かしているということありますよね。
このように長時間激しく運動をすることは低身長を招きます。適度に体を動かすことは必要ですが、極端な運動は避けるようにしていきましょう。
身長を伸ばしたい時におすすめな運動
過度な運動はいけませんが、適度に体を動かすことは成長期の体にとってとても重要です。そこで、できるだけ身長を伸ばしたいと考えている時におすすめな運動を紹介しましょう。
それが、バスケットボールやバレーボール、ダンスや縄跳びになります。
縦に体を伸ばす運動が良いとされています。よって、ジャンプする行為が身長には良いとされているのです。学校の部活動に入るときは、このような種目を意識して運動をするのも身長を伸ばしたい時にはいいでしょう。
体を動かした日はしっかり睡眠を取ることも不可欠
運動をすると体は疲れるので、睡魔も襲ってきます。
よって、体を動かしていない時よりは早く眠りにつくことができると思います。特に夜の10時から2時の間に熟睡できていると成長ホルモンをたっぷり分泌させることができるでしょう。
運動をたっぷりした日は帰ってきて早めにお風呂に入り、勉強を済ませたら少し時間が早くても布団に入るようにしてみましょう。
体が眠るモードになって良い眠りにつくことができるでしょう。
成長期は体の動かし方も適度に考えないといけないのですね。
激しすぎる運動はよくありませんが、適度に運動することは大切です。
それに伴って身長にも変化が出てくると思うので、成長を見ながらスポーツにも励んでいくといいでしょう。