子どもの肥満は思春期を早めてしまい、身長の伸びを早く止めてしまう傾向があります。

栄養の過剰摂取、栄養の偏り、日常生活の運動不足などチェックするようにしましょう。
運動する事で骨に刺激を与え、身長の伸びを促します。

また運動そのものが成長ホルモンの分泌を促し、さらに、食欲増進や、深い睡眠にもつながります。

運動不足は身長の伸びの妨げ。活発な毎日をおくれるようにしましょう。

睡眠・栄養・運動などの生活状況は良いにもかかわらず、身長が基準値を下回る場合、身体的に何らかの異常がある可能性があります。

「低身長」という症状です。極端な症状がある場合は、まず医師に相談される事をお薦め致します。

ここで主な成長期の発育をさまたげる症状についてあげておきましょう。

成長ホルモン分泌不全性低身長症

成長ホルモン分泌不全性低身長症(下垂体性小人症)は、脳下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌が障害されているために、身長の増加に異常をきたす病気です。

放置すると、身長が130cm程度で止まってしまう事もあります。
成長ホルモン分泌不全性低身長症の小児は知能は正常で、また、体の均整がとれているため、背が低く幼い事以外は他の小児と異なりません。

慢性腎不全

身長の伸びが悪くなります。
小児慢性腎不全の初期には、低身長、頻尿、発熱、貧血の主訴により発見される事もあります。

ターナー症候群

ターナー症候群は染色体の中のX染色体でのトラブルなので、女性だけに起こる病気です。
低身長、二次性徴欠如(乳房が大きくならない、初潮が来ない)、外反肘などの症状があります。
放置すると低身長は140cmに達しない事が多いです。
成長ホルモン治療を受けることによって、身長が伸びる可能性があります。

思春期早発

思春期が、あまりに早すぎると、あっという間に大人になってしまい、身長が伸びなくなります。
思春期を遅らせる治療をします。
思春期は、正常では少年では13歳から15才、少女では9才から16才の間で始まります。
思春期早発症では、この年齢に達する前に思春期が始まる事を指します。

夏までの過ごし方やそのあとの秋の時期までが身長を伸ばす勝負の期間ですので、その季節の節目を活発に活動し身長を伸ばす方法として、役立ててください。

一番の成長期は、やはり6歳から17歳位の年齢の頃に一番変化が見られる時期です。ただ、人により個人差がありますので、早い人では十台後半で身長がとまる人もいれば、二十代後半でも身長が伸びる人もいます。あくまで、ここで紹介しているのは、平均値ですので、必ずこの年代でしか身長が伸びない、等というような事はありません。

また、先にもでた、メタボリックシンドロームという言葉が聞かれるようになった昨今ですが、メタボリックシンドロームのメタボリックとは「代謝」、シンドロームは「症候群」という事です。

「代謝異常症候群」、「脂質代謝異常症候群」のような意味になってくるでしょう。

特に、子供のメタボリックシンドロームについて考える場合、育ち盛りのため、食生活の見直しが重要です。

特に、骨の成長に関しては、生命活動に必要なエネルギーや栄養素を使い余ったエネルギーや栄養素がまわってくる事になるからです。

適度な運動(過度に激しいものではなくても、日常生活のなかでリラックスして行なえるもので構いません)、エネルギー消費しやすい体づくりをめざして骨の成長にも気をつけて行きたいものです。