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1.成長ホルモンがもっとも分泌される“ノンレム睡眠”

身長を伸ばすためには「成長ホルモン」が必要です。成長ホルモンは睡眠時に分泌されます。
睡眠で大切なのは時間の長さではなく、睡眠の質です。成長ホルモンがもっとも分泌される、就寝後1時間半から2時間ほどの「熟睡期」といわれる時間が大切になります。(最初のノンレム睡眠)

ノンレム睡眠・・・脳が休息している深い眠り

レム睡眠 ・・・肉体が休息しているが、脳は活動している浅い眠り

ここでも、脳が休息している「ノンレム睡眠」のほうが成長ホルモンが多く分泌されているといわれていますので「脳」が身長(=成長)に関わっている事がわかります。
よく眠れない、寝ているのに疲れが取れないという人は良い睡眠がとれていないという事になります。 

2.質のいい睡眠がとれない3つの原因

質のいい睡眠がとれない原因としては

生活のリズムによるもの

食生活の乱れによるもの

精神的なストレス

等が考えられます。
また成長に関するものとして、甲状腺ホルモンがあります。
甲状腺ホルモンとは「のどぼとけ」にある甲状腺から分泌されるホルモンの事です。
甲状腺ホルモンも、脳の脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモンにより骨や軟骨など全身の新陳代謝を活発にし、分泌する事により成長する手助けをするホルモンです。
このホルモンが不足すると低身長という病気にかかる恐れもあります。

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3.身長が伸びるのは睡眠中

身長が伸びやすい時間帯はやはり夜です。
睡眠中に骨や体が形成されているので、夜の睡眠は非常に重要です。
「寝る子は育つ」というのはまさにこの事から来ているのでしょう。
起きている時間帯の過ごし方で、成長ホルモンの分泌が変化するので、できるだけ深い眠りにつける事が大切です。
骨以外には筋肉や細胞の代謝(いらなくなった老廃物の掃除)なども実行されています。骨の成長を助ける部位の一つが筋肉ですから、運動や柔軟体操などの軽いストレッチだけでも効果があります。
空いている時間や寝る前を利用して行う事もよい方法です。
別の章で、ストレッチの紹介もしていますので是非試してください。
適度な運動は眠りにつきやすくするだけではなく、内臓の働きや血液の循環のためにも必要です。
やりすぎる必要はありませんが、持続できる軽いモノを続けていく事が効果につながります。
内蔵や血液など体の具合がよくなければ、成長ホルモンはきちんと働いてくれませんので、成長ホルモンの正しいコントロールで身長アップに繋げる体作りを生活面からしていきましょう。

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(安眠リズムを整えるポイント)

就寝時間がずれていても、起床時間を一定に保つ事
日中は、脳(あたま)や体をよく使うように!
就寝前の入浴は、ぬるめのお湯にゆったりとつかる。
食事の時間を規則正しく。3食きちんととる。
昼寝をする場合は、30分以内が有効。