昔からまことしやかに言われているので聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
「足が大きいと身長が高くなる」。
いったいこの都市伝説的な噂は本当なのでしょうか。
この噂話には根拠があるのか、医学的には一体どうなのか気になる親御さんも多いと思います。
ここではこの噂話の信憑性について詳しく解説してきます。
成長期の骨の伸び方にはばらつきがある!
まず結論から言いますが、「足の大きさ」と「身長の大きさ」は一切関係ありません。
医学的な根拠も一切ないただの迷信です。
では、何故長い間このような迷信を信じる人が多いのか、それは「身長の高い人は足も大きい人が多い」から。それだけの話なんです。
例えば、身長が180センチある方の平均の足のサイズは27.4センチ、中には30センチを超える人も多く存在します。
ちなみに165センチの人の平均は25.8センチとやはり小さめです。
このことから多くの人が昔からこの迷信を信じていたのではないかと思われます。
子供の成長スピードにはばらつきがあります。
身長が伸びる(背骨や足の骨が伸びる)スピードと、足が大きく(足の甲骨や踵、指の骨が伸びる)なるスピードは均等ではありません。
身長は伸びないけど足だけ大きくなる、という事は決してありませんし、足が大きくなっていれば、必ず身長も高くなっています。
骨が伸びる=細胞分裂
骨が伸びるということは骨と骨をつなぐ骨端線という部分の細胞分裂によって大きくなっていきます。
この骨端線の細胞分裂のスピードに欠かせないのが「成長ホルモン」。
この成長ホルモンが多く分泌されていれば骨の成長スピードも速くなり、足だけに関わらず体中の骨が成長していきます。
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌される為、規則正しい生活習慣が大切になってきます。
普段の食生活だけに気を配るのではなく、夜更かしなどしないように親御さんが気を配ってあげたいところですね。