親の過干渉は子供の成長を妨げてしまう
自分の子供の様子を見ているとつい手伝ってあげたくなることもあるでしょう。
小さい頃であれば服のボタンが上手に外せない時、おもちゃがうまく使えないとき、食事でお箸を使いにくいときといったシーンで手助けしたくなることもあります。
しかし、これは親の過干渉になってしまうのです。
手伝いたくなる気持ちはわかりますが、じっと見守ることが大切です。
見守っている中で上手にできたらしっかり褒めてあげるといったように、親は我慢して待つということをしないといけないのです。
親の過干渉によって、子供は意欲を失ってしまい、何でも親にやってもらおうという気持ちになってしまいます。
よって、自分ができたことによる達成感や嬉しさもあまり感じなくなってしまうのです。
これでは何においてもやる気が出ない子供になってしまうのです。
勉強も嫌、運動も苦手と苦手なものの方が多くなっていくのです。
これでは、運動1つとっても苦手意識が先に出てきてしまい、運動から遠ざかるようになってしまうのです。
親がしてはいけない行動とは?その1
親の過干渉によって子供をダメにしてしまうという結果が出ているのですが、では具体的に親がしてはいけない行動にはどんなものがあるのでしょうか?
子供は好奇心旺盛です。
まだ危険を知らない時期もあり、いろんなことに興味を示します。
確かに親は目を離すことができませんが、転びそうになったのを転ぶ前に助けてあげる、走ったりジャンプするのを危ないから阻止するといったように子供の動きを制限してしまうのはよくありません。
確かに危険な場所もたくさんあり、走ってはいけないところもあります。
そのような時に注意するのは当然ですが、体を思いっきり動かしても良い場所では自由にさせてあげましょう。
転ぶと痛いし怪我をすることもありますが、この経験によって転ぶと痛いし危ないということを学ぶようになるのです。
危険から我が子の身を守るのは当たり前ですが、動きを制限するのは身体能力アップにもつながりません。
体を大きく動かしてあげるようにしましょう。
親がしてはいけない行動とは?その2
親がしてはいけない行動の2つ目として、何事も子供のことを決めつけてしまわないという点です。
小学校に入るとさまざまな科目の勉強が始まります。
その中で漢字やひらがなを覚えたり、計算をすることもあるでしょう。
この段階でも個人差はあります。
計算が速い子もいれば遅い子もいます。
しかし、計算が遅いからといって親がダメな子と決め付けるのはいけません。
その子のペースがあるので、つい手や口を出してしまいたくはなりますが、じっと様子を見守るようにしてみましょう。
子供は自分で挑戦することで、自分の得意不得意についても知ることができます。
それによって、もっとこの点を頑張ろう、得意なものはもっとできるようになりたいと意欲が持てるようになります。
新しい自分を発見することが次の成長につながるので、これを親が妨げないようにするべきです。
一人ひとり性格も感受性も異なります。
その違いがあるのが当然と理解して、子供のやっていることを温かく見守るようにできると、親と子供の関係もよりよくなっていくでしょう。
自然の中で伸び伸びと育てよう
最後に親がしてはいけないこととは反対にどんな環境で子供を育てればより体も健康的に発達していくのか考えてみましょう。
おすすめは自然の中で伸び伸びと育てることです。
ゲームやテレビといったデジタルの世界に染まりつつある現代ですが、自然の中で体を動かして自然の危険な点などを理解することも大切です。
自然には危険がいっぱい潜んでいます。
触ってはいけない生き物もいますし、勝手に何でも食べるわけにもいきません。
歩くには危ない場所もありますし、天気によって自然は左右されます。
そのような状況に応じて正しい行動ができるかといった力を養うためにも、できるだけ子供を自然に触れさせるようにしていきましょう。
川で遊んだりキャンプをしたり、森の中の散策なども良いでしょう。
安全面に注意しながら自然と直接触れることで生きていくための術も身につけていけるのです。
子供の成長は親としては周りの子と比較をしてしまうなど気になるものです。
しかし、黙って見守ることも大切という点を理解して、過干渉になりすぎないようにしてみましょう。