トランス脂肪酸という言葉聞いたことはありますか?
食品に含まれている成分であり、私たちにとってはとても身近なものとなってきました。
しかし、このトランス脂肪酸、低身長の原因になるとも言われているので、成長期には摂取のしすぎに注意したいです。
トランス脂肪酸って何?
トランス脂肪酸とは、構造中にトランス型という二重構造を持っている不飽和脂肪酸なわけですが、これでは何のことか意味が伝わりにくいです。
そこで、まずは天然の油には含まれないものということを認識しておきましょう。
水素を付加して硬化した部分硬化油というものも発生してきます。
よって、これらを原料として作られるマーガリンやショートニングなどにはトランス脂肪酸が多く含まれていることになります。
このトランス脂肪酸は私たちの健康を脅かす存在としてもここ数年で注目されています。
海外ではマーガリンの使用を禁止しているほど、トランス脂肪酸が人体に与える影響が大きいと言われているのです。
トランス脂肪酸を摂取しすぎると悪玉コレステロールを増やすことになり、これが心臓疾患のリスクを高めることもわかっています。
その他にも肥満になりやすくなったり、アレルギー疾患が増え、胎児の体重が減少し、流産や死産も招く場合があるというとても恐ろしい存在となっているのです。
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングに多く含まれているわけですが、よってこれらを使って作られたお菓子も危険ということになります。
菓子パンやケーキ、ドーナツなどみんなが大好きな味で成長期の子供もおやつによく食べるでしょう。
しかし、これらの食品にはトランス脂肪酸がたっぷりと含まれているので、パン系が好きな人は摂取のしすぎに注意したいのです。
この他にもインスタント類や冷凍食品、ファーストフードにもトランス脂肪酸は含まれるので、どれも身近な食品ですが注意していきたいのです。
トランス脂肪酸が身長に与える原因とは?
トランス脂肪酸は体に害のあるものであることはわかりましたが、それと同時に普段何気なく食べているものにも多く含まれていることが判明してきます。
では、成長期にトランス脂肪酸を摂取しすぎると低身長になるというのはどのような理由からなのでしょうか?
まずはトランス脂肪酸が脂肪を増やして心疾患やアレルギーを発生させるリスクが高いという点に注目です。成長期には人生の中で一番といっても良いくらいたくさんのものを食べてエネルギーとしていきます。
食べてもすぐにお腹が減るのは体が成長しようとしている時期になります。
このときにどんな栄養素を摂取するかによって身長にも差が出てきます。
たとえば、トランス脂肪酸を多く含んだ菓子パンばかり食べている子供と、基本は和食で魚や肉、野菜をバランスよく食べている子供とを比較すると、栄養素の関係からも身長の伸びには大きく差が開いてきます。
さらに、朝食は一日のエネルギーとなるものなのでとても大切な存在なのですが、朝といえば忙しい時間帯です。学校に遅れないように見送るだけで精一杯という家庭もあるでしょう。
そこで、朝食に登場するようになるのがパンです。
トースターで温めればすぐなので時間のない時やお弁当を作りながら朝食を出さないといけない時にはとても便利です。
しかし、パンにはトランス脂肪酸がたっぷりと含まれていることを忘れてはいけません。
ついつい手軽に食べられるパンにしがちなために、トランス脂肪酸を摂取することになってしまい、これが低身長へと関係してきてしまうのです。
できるだけ和食に心がける、おやつも安全なものを
トランス脂肪酸は子供が大好きで手軽に食べられるものに多く含まれるという特徴を持っています。
外国ではトランス脂肪酸の使用を一切禁止しているところもあるぐらい、トランス脂肪酸が健康に与える影響について問題視されています。
一方の日本では具体的に規制がなされていないので、トランス脂肪酸を含んだ食品はまだまだ存在します。
そこで、成長期の子供にトランス脂肪酸を摂取させないようにするためには、食事は基本和食を心がける、おやつは安全なものを食べさせるようにしていきましょう。
どんな食事をしているかによって、成長期の身長には変化が出てきます。栄養バランスを考えた体に良いものを食べておくことで、一気に身長を伸ばすことだってできるのです。
おやつもスナック菓子やジャンクフードではなく、できればせんべいや団子といった和菓子に変えていけると良いでしょう。成長期の子供の食事は親の責任でもあります。
身長が伸びないと悩む前に、トランス脂肪酸の恐ろしさと多くの食品に含まれているという事実を知って食事から対策を取っていきましょう。
トランス脂肪酸は食べるプラスチックとも言われており、とても怖いものです。
摂り過ぎには重々に注意していきましょう。