ストレッチをすると身長って伸びるの?
子供の身長を伸ばすための基礎知識として、多くのお父さんお母さんは栄養、運動、睡眠が大切だということはお分かりいただけていると思います。
最近では、多くの子供たちが運動系の習い事をしており、それこそひと昔前では考えられないほど本格的な練習をしています。
栄養の知識やトレーニングの知識などは、多くの方に認知されてきました。
ここでは、子供の身長を伸ばすための第4の常識、ストレッチについて解説していきます。
ストレッチが何故、子供の成長に関係してくるのか、しっかり学習して子供の身長アップに役立てて下さい。
ストレッチによって得れる効果とは!?
ストレッチには大きく分けて3つの効果が期待できます。
1.リラックス効果
2.疲労回復効果
3.新陳代謝活性効果
子供の身長を伸ばすために、直接関係ないと思われるかもしれませんが、この3つの効果は身長アップにものすごい効果を発揮してくれます。
その大きな理由は「睡眠」と関係があります。
子供の身長は睡眠中に分泌される成長ホルモンを享受することによって伸びていきます。
当然睡眠時間がしっかり摂れていることが大前提ですが、実は睡眠の「質」も身長アップには大切な要素なのです。
リラックス効果
子供に限らず睡眠中にリラックスすることは身長アップだけではなく、健康面にも大切な要素です。
ストレッチでリラックスすることによって、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互にバランスよく訪れ、成長ホルモンがより多く分泌されます。
通常成長ホルモンは脳がリラックスしているノンレム睡眠時に多く分泌される為、ストレッチによって身体も脳もリラックスして睡眠をとることは非常に効果的な事と言えます。
これは勉強後の脳の疲れにも効果があるため、運動をあまりしない子供でも、非常に効果が高いといえるでしょう。
疲労回復効果
スポーツやトレーニングなどで疲れた状態のまま睡眠をとることは、身長を伸ばすためにはあまりおすすめできません。
成長ホルモンというのは子供の身長を伸ばす効果もありますが、疲労回復にも使われてしまいます。
筋肉に疲労が残ったまま睡眠をとると、せっかくの成長ホルモンが身長アップに使われなくなり、筋疲労の回復にも使われてしまいます。
睡眠中の成長ホルモンを身長アップのために効果的に使うには、寝る前に疲れを取っておく必要があり、そのためにはストレッチは非常に大切な要素になってきます。
新陳代謝活性効果
子供の身長が伸びる仕組みの中で、もう一つ重要な要素に甲状腺ホルモンの働きがあります。
甲状腺ホルモンとは睡眠中に成長ホルモンと同様、一定量分泌されます。
身長が伸びるということは、簡単に言うと「骨が伸びる」という事です。
甲状腺ホルモンの働きは骨を伸ばすために必要な新陳代謝を活性するという働きがあります。
ストレッチをすることによって新陳代謝を活発にすることは子供の身長を伸ばすためには欠かせない要因です。
新陳代謝が活発になればなるほど、骨の成長スピードは早くなり、特に第一次性徴時の子供にはストレッチは絶大な効果を発揮してくれます。
ストレッチはいつやればいいの?
ここまでストレッチについて解説してきましたが、子供の身長を伸ばすためには1日2回、朝と夜にストレッチをすることをおすすめします。
難しい場合は最低でも夜、お風呂に入った後10分程度で構わないので習慣化してみて下さい。
就寝前にすることによって朝の目覚めも良くなるという効果もあります。
お子さんを起こすのに苦労しているお母さんはその手間も省けるため一石二鳥ですよ。
どんなストレッチをすればいいの?
ここでは3つの効果的なストレッチの方法を解説していきます。
3つとも簡単に自宅で出来ますが、大切なことは呼吸を止めない事。
呼吸を止めてしまうと酸素が行き渡らず、思っている効果が得られません。
しっかり呼吸をしながら実践してみて下さい。
大きく伸びをするように!
1.上を向いて床に寝ころびます。
2.手をバンザイするように伸ばし、手のひらを組みます。
3.足と両手を大きくゆっくり8秒間伸ばし、5秒間休憩します。これを5~8セット行ってください。
注意点としては身体を伸ばす時にゆっくり鼻から息を吸い、緩める時に口からゆっくり息を吐いてください。
椅子などに片足を乗せてもも裏をしっかり伸ばそう!
1.ソファーやダイニングの椅子などに片足を乗せます。
その時、乗せている足が地面と平行になるようにしてください。
2.地面のつま先をまっすぐにし、ゆっくり体を前に倒します。
その時無理せずゆっくり限界ギリギリ程度で止めるようにしてください。
3.伸びきった状態から8秒間静止し、そのときに口からゆっくりと息を吐いてください。
これを5~8セット行ってください。
床に座って足を大きく広げよう!
1.床に座り、足を広げられるところまで広げます。
2.膝が曲がっては効果が半減してしまいます。頑張って膝を伸ばしてみよう!
3.呼吸は止めずにゆっくり深呼吸しながら8秒間止めます。
止めながら体を前にゆっくり倒しましょう。無理せず限界ギリギリの手前が理想的です。
それを5~8セット行ってください。
お子さんが一人で出来ない時は、お父さん、お母さんが手伝ってあげて下さい。
大切なことは無理せず、継続していくことです。
ストレッチは早く始めれば始めるほどその効果は大きいため、子供の身長を伸ばそうと思っている親御さんは是非頑張って実践してみて下さい。