成長期は体が成長していく中で、いろんな不調やトラブルが起きることもよくあります。
その1つに挙げられるのが貧血です。貧血は大人になってから悩む人も多いですが、この成長期という時期にもなりやすい症状となっているんです。
ではなぜ貧血が起きるのでしょうか?また、貧血の対策はどのようにしていけばいいのでしょうか?
成長期に貧血になる理由
成長期になぜ貧血になるのかというと、心や体が大きく成長している時に全身に栄養や酸素を送り込んでいくために、今まで以上に血液が必要になります。
そして、血液を増やしていくためには、タンパク質や鉄分を今までよりもたくさん摂取しないといけません。栄養満点の食事をしっかり毎日食べていても、特に女子の場合は月経もやってくるので全体的に鉄分が不足してしまうんです。
また、貧血の原因は体の成長だけが関係しているわけではありません。
女子の場合に多く見られるのですが、体の成長と共にダイエットを始める子供がいます。
体型が気になる年頃でもあるのですが、成長期の時のダイエットは体の成長をとめてしまう可能性もありますし、ダイエットによって鉄分が不足するために貧血になる場合が多いです。
貧血になるとどんなことが起きるの?
成長期の貧血の原因は体の成長や無理なダイエット、月経によるものなどがありました。
では、貧血になるとどんなことが起きるのでしょうか?貧血の症状といえば立ちくらみがする、めまいがするといった程度のように感じますが、決してそれだけではありません。
思春期の鉄欠乏性貧血あるいは鉄欠乏による貧血の予備軍になると、動悸や息切れの他に慢性的な疲労や集中力や学力の低下も症状として出てくることがあるんです。
鉄分が不足することで貧血になり、勉強の面や体の成長面で不安な点が生じてくるんです。
ここから、思うように学校生活を送れない日も出てくることがわかるでしょう。
体育でも思いっきり体を動かせない、授業中も集中できずに体が辛いと毎日学校に通うのが苦痛になってしまうこともあります。貧血から起きる症状は1つに限らないので、ならないように予防していくことも大切ですね。
貧血を予防していくポイント
辛い貧血は学校生活のさまざまなシーンで困ってしまうので、できるだけ予防していくことが鍵になってきます。そこで、こんなポイントに気をつけながら過ごしてみるといいでしょう。
- ◆食事改善
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貧血は鉄分不足から起きています。その鉄分を補っていくためには、食事でしょう。
よって、成長期の食事内容は非常に重要になってくると言えます。
基本は1日3食をしっかり食べて、鉄の吸収を高める食べ合わせをするようにしましょう。
また、鉄分が豊富と言われている食材を積極的にメニューに入れていくのもおすすめです。体内での鉄の吸収力は低いと言われているので、少しでも多く吸収していくためにビタミンCを一緒に取るようにしてみましょう。
よって、動物性タンパク質とビタミンCを組み合わせて食べるようにすると、通常よりも鉄分をしっかり体内に吸収できます。
卵、魚、肉、乳製品といった動物性タンパク質や大豆製品などの植物性タンパク質をバランスよく取りながら、ビタミンCも摂取できると理想的です。また、食べ合わせもとても大事ですが、やはり鉄分が豊富な食材を知っているだけでも違います。
鉄分が豊富なものといえば定番はやはりレバーでしょう。でも、レバー以外にも鉄分を含んだ食材はあります。ほうれん草や小松菜、豆類にもたっぷりと含まれているんです。和食を中心に作っていると鉄分も適度に補給できそうな感じがしますね。食事でバランスよく食べることが難しい場合には、サプリメントも利用してみるといいでしょう。
一番良いのはやはり食事から鉄分を摂取することですが、サプリメントでも補給はできます。親が子供にちゃんとした食事を作ってあげられない時には、サプリメントの力も借りてみると鉄分を補給していくことができるでしょう。
- ◆疲れたときは体を休めること
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貧血予防には食事改善が一番効果的ですが、貧血の症状が出てきているのに無理な動きをすることはやめましょう。貧血からめまいやたちくらみを感じることが多いと思いますが、そんな中無理に動いていては悪化してしまうだけです。
貧血の症状が出てきたなと感じたら、早めに休むようにしましょう。学校生活の中では勉強だけでなく部活動や帰ってからは宿題も待っています。また朝も早いので、毎日くたくたになってしまうでしょう。
貧血にならないようにするためにも、休める時にしっかり休むという点を意識していきましょう。
成長期の貧血は普段の生活でも支障になってきます。
快適に活発に学校生活を送れるように、貧血を予防していくことが大切です。そのためには、まずは食事内容の見直しを始めてみるといいでしょう。
そして、無理なダイエットなどをするのではなく、しっかりと食事を取ることも大切です。