ゆがんだ体を放置してしまうと身長は伸びません!

最近では、小学生のころからサッカーや野球など、将来のプロ選手を目指して真剣に取り組んでる子供が増えてきました。

子供の夢のために、サポートしている親御さんもいろんな勉強をして応援されていると思います。
食事や睡眠など、少しでも子供の身長が大きくなるように努力されている親御さんもいらっしゃると思います。

サッカーや野球に限らず、スポーツをしていくうえで身長が高いという事は有利に働いてくれることが多いと思います。

特に小学生年代では同じチームでも身長が高い子が優先的に試合に出られることが多く、中には歯がゆい思いをしている親御さんも多いと思います。

しかし、身長を伸ばそうと頑張って努力していても、なかなか思うような結果が得られない場合、その原因は「身体のゆがみ」にあるかもしれません。

頑張れば頑張るほど体のゆがみはひどくなる!?

何故子供たちの体がゆがむかというと、その原因は毎日の練習にあります。

サッカーや野球などの球技などの多くは「利き腕」「利き足」というものがあります。

野球に右投げ、右打ちがあるように、サッカーにはやはり利き足があり、特に小さい子どもなどは蹴りやすい利き足ばかり使う傾向が強く、そのために筋肉のバランスが崩れ、どちらか片方の筋力だけ強くなるという事が起きます。

当然毎日利き足を使うため、キック力は上がりますが、良かれと思って身につけたそのキック力のせいで、
体がゆがみ、順調な成長が望めなくなるという事に繋がってしまいかねません。

何故身体がゆがむと身長が伸びないの?

成長期の子供の身長が伸びるという事は、骨が伸びるという事です。

骨のまわりには筋肉がついていて、骨の成長と共に筋肉も伸びていきます。
本来子供の筋肉はとても柔らかく、骨の成長に合わせて柔軟に反応していくことができるのです。

しかし、小さいころから球技などでどちらか片方の筋力ばかり使っていると、柔らかいはずの筋肉が硬くなってしまい、骨が伸びようとするときに筋肉がその伸びを邪魔してしまいます。

しかも人間は偏ったバランスを補正しようとする働きを持っており、疲れの溜まった筋肉を回復させようと、身長アップに使われるはずの成長ホルモンを疲労回復のために多く使ってしまうため、順調な身長アップが期待できなくなってしまいます。

じゃあどうすれば良いの?

解決方法はいたって簡単です。

右足ばかりで蹴っている子どもは左足の練習を多く取り入れる事、右投げの子供は左投げの練習を取り入れるなど、普段の練習に「逆」を取り入れてみて下さい。

メジャーリーグのテキサスレンジャースに所属しているダルビッシュ選手などは、利き腕の右投げで160キロ近いボールを投げることで活躍していることはご存知の方も多いと思います。

しかし、ダルビッシュ選手は左投げでも140キロ前後のボールを投げることができ、普段から右投げによるバランスの補正を目的に、練習でも左投げを取り入れて崩れたバランスをとっているのです。

また、横浜Fマリノスに所属している、元日本代表の中村俊輔選手などは、左足のスペシャリストとして有名ですが、右足のキックの精度も並みの選手以上のものを持っています。

このように「逆」の練習をすることで、いつもと違う筋肉に刺激を与えてあげる事で、バランスのとれた体を作っていくことができます。

また、いきなり逆の練習はなかなかうまくいくものではありません。
食事に時に箸を持ち替えてみたり、文字を普段と逆の手で書いてみたりすることで、脳に刺激を与えてあげることも重要なポイントになります。

このように脳と筋肉に違う刺激を普段から少しづつ与えてあげることが、成長期にしっかり身長を伸ばしていくことに繋がっていくことを覚えておいてください。

子供は6才から12才の間に50センチ近く身長が伸び、体重も2倍になります。
普段の食事だけではなく、体のバランスが崩れないようにしてあげることも、身長アップには大切な事ではないでしょうか。