そして、10代の女子に多く発症すると言われている脊柱側弯症というものがあります。
これは、一体どういう症状なのでしょうか?
脊柱側弯症とは
脊柱側弯症、最近では小学校の健康診断でもこの検査は実施されていますが、通常正面からみるとまっすぐな脊柱が横から見た時に頚椎は前に、胸椎は後ろに、そして腰椎は前にカーブするといった具合にまっすぐでなくなってしまう状態を示しています。
前から見た時に脊椎が10度以上曲がっていると側弯症と診断される場合が多いです。
この曲がる角度が急になっていき、20度30度となっていくと見た目からしても脊柱が曲がっているのを確認できるようになります。
あまりにひどくなった場合には手術をする流れになりますが、できるだけ手術をしなくて済むように器具を使用したり日頃の過ごし方に気をつけるなどして改善をしていけるようにします。
側弯症の中でもほとんどの人の場合が突発性側弯症といわれています。
この突発性側弯症は原因も明らかになっていないという特徴を持っています。よって、いつどの子供に側弯症が出てくるかもわからないんです。
その中でも特に多いと言われているのが10代女子です。10代女子の中でも初潮前の段階では脊柱側弯症が進行しやすいというので、まめに様子を見ておく必要があります。
骨の成熟が未熟なために、側弯症も進行しやすいと考えられています。
脊柱側弯症の対処法は?
脊柱側弯症の多くが原因不明となっているようですが、それでは発症しないためにはどんな対処法を取っていけばいいのでしょうか?
- 日頃の姿勢に注意する
- 脊柱側弯症は一度発症すると進行のスピードにも個人差があると言われていますが、どんなタイミングで進んでいくかがわかりません。そこで、手術などにならないように日頃の姿勢を注意していきましょう。ちょうど脊柱側弯症を発症しやすい頃の子供というと、自分の姿勢に気づかずに勉強したり本を読んだり、ゲームやテレビを見ていると思います。
一度こういったことをし始めると1時間ほどそのままの姿勢で固まっていることもあります。この姿勢がもしも猫背であったりと悪い姿勢だとそれが定着してしまいます。ここから、脊柱側弯症を発症していたらますますカーブの角度を急にさせてしまうことになるので、子供が普段どんな姿勢で物事に取り組んでいるのか、親が様子をしっかり見てあげることも大切です。
- 近くの整体を利用してみる
- 脊柱側弯症と診断されたり詳しい検査を行うのは、それを専門とした病院になりますが、実際に脊柱側弯症の治療というのはあまりにひどくない限りはあまり行いません。
そこで、それ以上進行を進めないようにするためには、整体を利用して体の歪みを改善してもらうといいでしょう。普段何気なく過ごしている中で体に歪みは生じています。これを補正していくだけでも側弯症の悪化を防ぐことができるので、近くに信頼できる整体があれば定期的に利用するようにしてみましょう。整体では整体師さんが日頃の生活での注意点などもアドバイスしてくれるので、何もケアせずにそのまま放置するよりはいいでしょう。
- 器具を使った対策
- また、脊柱側弯症が進行してきているようであれば器具を使った対策も取っていくことがあります。
その器具がいわゆるコルセットになります。
脊柱が曲がっていかないようにコルセットで固定していくという方法になります。
ただし、コルセットが自分の体に合っていないと装着した時に痛く感じることがあるので、つけたときの感触はしっかり確認しておくべきです。コルセットは平均2万円ほどすると言われているので、1つ用意しようと思っても結構高価です。
使用するのなら体にちゃんと合ったものを測ってもらって作るようにしましょう。そして、体が成長すると同時にコルセットをつけた時に痛みを感じる場合があるので、コルセットを見直すタイミングと思ってちゃんと向き合っていきましょう。 - 側弯症の体操も効果的
- 特別な治療はすぐに始まらない側弯症ですが、検査の度に進行しているということのないように日頃の生活にも気をつけていく必要があります。
その中で、整体の延長で側弯症に良いとされている体操も続けてみるといいでしょう。基本は無理のない範囲で体を動かすことが大事です。そこで、自分の体がどこまで動くのかをしっかり確認してから、いざ体操に入りましょう。
体操の種類もインターネットなどで数多く紹介されていますが、子供でも簡単に続けられる体操がベストでしょう。継続しないと意味がないので、続けられるものを選ぶのがポイントです。そして、痛みを感じない程度に体をほぐしていきましょう。
脊柱側弯症、原因が明らかになっていないことが多いですが最近では発症する子供も増えてきています。
昔とは子供たちの生活の過ごし方が変わってきていることも言えるでしょう。
側弯症からその他のさまざまな不調で悩まなくて済むように、わかった時点で正しく対策していくようにしましょう。