身長を伸ばしたいと考えている成長期のお子様や親御さんは多いでしょう。
漠然と身長は低いよりは高いほうがいい、という思いの強い人も多いと思います。そこで、身長を効率よく伸ばしていくことのできるアルギニンというものについて紹介したいと思います。

1.身長を伸ばすアミノ酸 アルギニンとは?

アルギニンという言葉、きっと多くの人が聞いたことはあると思いますが、アルギニンはアミノ酸の一種になります。
アミノ酸は種類もたくさんあり、まだまだ発見されていないものもたくさんあります。そしてそんなアミノ酸は、私たちの体には欠かせない存在でもあります。
そのアミノ酸の中の1つにアルギニンがあります。
よくサプリメントにアルギニンという言葉を見かけると思いますが、精力剤や滋養強壮サプリメントにも入っていることがあるので、知っている人もいるのではないでしょうか。
そして、成長期の子供におすすめと言われているサプリメントにもアルギニンが使用されています。

2.アルギニンと身長の密接な関係


では、アルギニンと身長の関係はどのようになっているのでしょうか?
アルギニンの役割の一つに、成長ホルモンの分泌を促すというものがあります。
成長ホルモンといえば成長期の体には欠かせないホルモンであり、特に身長を伸ばしたいと考えている時期は、積極的に摂りたいアミノ酸です。
身長を伸ばす役割を担う成長ホルモンは、軟骨や骨を形成し、成長させることによって、身長を伸ばしていきます。
そのためにもアルギニンは欠かせないものとなっているんです。

3.アルギニンはどうやって摂取すればいいの?

では「身長を伸ばしていくためにアルギニンを摂取しよう」と思っても、何をどうやって摂っていけばいいのでしょうか。
アルギニンはアミノ酸の中でも、非必須アミノ酸に分類されています。非必須アミノ酸に分類されているアルギニンは、成人するまで体内で合成することができない「準必須アミノ酸」といわれ、成長期が終わるまでは、他の必須アミノ酸同様、食事やサプリメントで継続的に摂取する必要があります。
ここでは、準必須アミノ酸といわれるアルギニンを摂取するいくつかの方法を紹介していきます。

アミノ酸を配合したサプリメントを利用する

アルギニンを効率よくしっかり摂取していこうとするときに便利なのがサプリメントです。
子供でも飲めるサプリメントは多く販売されていますが、その中にアルギニンをメインとして作られているものもあります。
身長を伸ばしていきたいと思っているのなら、アルギニンを配合しているサプリメントの中でも、できるだけたくさんのアミノ酸が配合されているサプリメントがおすすめでしょう。
そして、身長を伸ばす際には成長ホルモンの分泌を促すことが大事になるので、成長ホルモンがしっかりと分泌される夜の時間帯を意識して摂取していきましょう。
眠っている間に成長ホルモンが一番活発になるので、サプリメントを飲むのにおすすめのタイミングは夕食後が理想的です。
就寝時は胃や腸の消化活動を避けなければなりません。その理由は、消化活動というのは多くの成長ホルモンを必要とします。
身長を伸ばす事に使いたい成長ホルモンが、消化活動に使われては本末転倒。そのことから、就寝時はできるだけ胃の中に何もないのが理想なのです。
そして大事なことは、サプリメントでアミノ酸を補給することはできますが、ただ飲んでいるだけでぐんぐん身長が伸びるというものではないことを理解しておきましょう。
規則正しく健康的な生活を送ることが大事になってきます。夜更かしをしない、朝は早めに起きる、食事は1日3食しっかり食べる、運動も活発にするといった点にも注意してみましょう。
成長期の子供であれば健康的な生活は送れると思うので、親御さんも協力してあげると良いでしょう。

食べ物からもアルギニンを摂取できる

身長を伸ばす糧となるアミノ酸(アルギニン)は、食事からも積極的に摂取できるように意識していきたいです。
とは言え、栄養のバランスを無視して偏った食品(栄養素)ばかりを摂ってしまっては、身長を伸ばすために「逆効果」ともなりかねないので、常に栄養のバランスを考えた食生活を意識して行きましょう。
それでは、アルギニンを多く含むと言われている食材を紹介していきましょう。

1.大豆類

大豆類にはアルギニンが多く含まれています。
よって、日頃の食事でも大豆類を食べていれば適度にアルギニンを摂取できることになります。
中でもアルギニンが豊富と言われているのが、湯葉や大豆タンパクになります。
また、高野豆腐にも豊富に含まれているので、常備しておくと使えるでしょう。
意外にも身近な食材が多いので活用してみましょう。

2.肉類

肉類にもアルギニンは含まれています。
中でも含有量が一番多いと言われているのが、豚ゼラチンです。豚ゼラチンは豚の角煮を食べると効率よく摂取できます。
きっと子供の好きな味だと思うので、食べ過ぎはよくありませんがたまにメニューの1つとして作ってみるのもいいでしょう。

3.魚介類

最後に魚介類にもアルギニンは入っています。
中でもエビやマグロはアルギニンを豊富に含んでいます。
魚介類については生でもお寿司や刺身として食べられるので、気軽に利用できると思います。
また、加熱しても食べられるのが魚介類なので、アレンジもしやすいですね。