身長を伸ばしたいと思っている成長期の子供にとっては睡眠の質が重要と言われています。
その睡眠の質を高めるためにはその前の入浴がとても大切になってきます。
入浴方法によってどれだけ質の良い睡眠を取れるか変わってくるので、もう一度見直してみましょう。
睡眠の質を高めるために効果的な入浴方法とは
睡眠の質を高めるためにおすすめの入浴方法はこちらになります。
◆お湯の温度は40℃がベスト
ついついシャワーで済ませてしまいがちな子供もいるかもしれませんが、ぐっすり眠るためにはゆっくり湯船に浸かることが大切です。
そこで、お湯の温度は40℃に設定してみましょう。シャワーで済ませるのとゆっくり湯船に浸かるのとでは、眠りにつく速さも異なってきます。
お湯がぬるすぎると深部体温を上げることができないので、おすすめできません。
また、40℃以上の熱いお湯では交感神経が刺激されてしまうので、落ち着いて眠りにつくことができなくなってしまいます。お湯の温度からきちんと調整する必要があるのです。
◆寝る30分前には入浴を済ませる
みなさんはどんなタイミングでお風呂に入っていますか?夜快適な睡眠につなげようと思ったら、寝る30分前には入浴を済ませるようにしましょう。
入浴後にすぐ布団に入って寝ようとすると深部体温が高いまま眠りにつくことになるので、返って寝つきにくくなってしまいます。
お風呂からあがってある程度ほてりがなくなってから布団に入るというのが一番良いです。
直前に入るのは控えるようにするとよいでしょう。
◆最低10分は入浴するように
入浴時間が少なすぎても深部体温を上げることができません。
そこで、最低10分は入浴するようにしていきましょう。深部体温を上げるためだけでなく、心をリラックスさせて一日の疲れを取ってくれるので、10分以上はゆっくりと入るようにしましょう。
しかし、1時間以上も入っていると今度はお湯の温度が下がることで深部体温も下がっていってしまうので、お湯が熱めのうちにゆっくり入るようにしましょう。
◆お風呂の照明を暗めにする
お風呂の照明は、みなさんの家ではどんな感じになっていますか?
おすすめとなっているのは、少し暗めな照明です。
寝るときも薄暗い部屋の方が落ち着いて眠れるのと同じように、入浴の段階からも明かりには意識していきましょう。明るい蛍光灯のついたお風呂では、睡眠ホルモンの分泌を抑制してしまうので、寝にくくなってしまいます。
オレンジ色の柔らかい光で明るすぎない照明に変えてみましょう。あまりに暗いと体や頭を洗いにくくなりますが、ちょっと暗いかなという程度が目安になっています。
◆リラックスして入浴すること
入浴の時間は一日の疲れを取ってリラックスする時間です。そこで、できるだけリラックスできるような空間作りをすることも大切です。
音楽をかけてみる、好きな入浴剤を入れてみる、アロマバスを利用してみるといったように、その日の気分で快適にお風呂に浸かれるように意識していくといいでしょう。
リラックス効果のあるアロマとしては、ラベンダーやグレープフルーツ、フラキンセンスなどがあります。
時間のないときは足湯もおすすめ
成長期の子供は毎日部活動から帰ってくると夕飯で、そのあとは宿題に追われてというように寝る時間まであっという間でしょう。
そこで、ゆっくりお風呂に入る時間がないときには、足湯を利用してみるのもおすすめです。
お湯の温度は40℃くらいがいいという話をしましたが、足湯はちょっと熱めの42℃くらいがいいでしょう。足で温められた血液が全身をめぐっていくので、深部体温を上げてくれます。
足湯ができる容器に熱めのお湯を張るだけでも、良い眠りにつなげることができます。
ツボも睡眠に良い効果がある
時間のないときに足湯がおすすめと紹介しましたが、もう1つツボを刺激するのもおすすめとなっています。ここでは、眠りにつなげるツボを紹介しましょう。
お風呂から上がった時に刺激するとより快適に眠りにつくことができます。
◆安眠
耳の後ろにある安眠というツボはその名の通り安眠に導いてくれます。
耳の後ろをシャワーを数分当ててみましょう。緊張をほぐして自律神経のバランスを整えてくれるので、リラックスすることができます。
シャワーでなくても指で刺激するだけでも違うというので、ゆっくり眠りたい時には試してみましょう。
◆失眠
続いて、足つぼに失眠というツボがあります。
かかとの中央に当たる場所なので、すぐに見つけることはできるでしょう。この失眠は不眠症対策に効くツボだと言われているので、疲れをすっきり取れるように熟睡したいときに押すと効果的な部分になります。
最近なかなか寝付けない、寝てもすぐに目が覚めるといった悩みを抱えている人は、ぜひこのツボを刺激してみましょう。
睡眠の質を高める入浴方法はいくつかありますが、成長期の子供であればまずはゆっくりとお湯につかることを意識していくといいでしょう。
お湯の温度は親が設定をしておくと、その温度で浸かることになるので安心です。