成長期の子供の身長を伸ばすためには「栄養」「適度な運動」「質の良い睡眠」が不可欠です。
現在、私(42歳男性)の身長は167センチ。
2015年現在、20歳以上の成人男性の平均身長は約171センチ。平均よりも4センチほど低いことになります。
正直、そんなにコンプレックスを感じたことはありませんでしたが、身長が160センチ以上ある女性と交際している時には、少し嫌だなという気持ちになりました。
私の時代は、「身長は牛乳で大きくなる」「小魚食べれば大きくなる」などと言われてきました。
決して間違ってはいなかったのですが、両親も身長を高くしてあげようという強い思いはなかったように感じています。
私の時代と現在では、食生活をはじめとする生活スタイルも大きく変化し、一見豊かになっているように見えます。
しかし、日本人の平均身長は、戦後急激に伸びてきたにも関わらず、ここ10年はほとんど横ばい状態。
ここでは身長を伸ばしたいと考えている方のために、今一番新しい、「身長を伸ばす」ための3大要素を詳しく解説していきます。
身長が伸びるのは、人生でも「成長期」だけです。
この本当にあっという間に過ぎてしまう成長期を、最大限無駄にせず、身長を伸ばすために努力してください。
成長期に身長が伸びる仕組みとは
「身長が伸びる」という事は、どういう事でしょうか。
皆さんの中にも経験したことがある方もいると思いますが、「寝てるときに膝が痛む」という話を聞いたことありませんか。この膝が痛むという事が、身長アップの秘密なのです。正確には「骨が伸びる」というのが正しい表現でしょう。
身長が伸びる=骨が伸びる。
つまり、成長期に入った子供たちは、骨がどんどん大きくなっているのです。
骨端線の成長が身長アップの鍵
身長が伸びるという事は、骨が伸びるといいましたが、実は骨端線という骨の軟骨部分が成長する事が身長が伸びるという事なのです。
骨端線は私たち大人になると、自然に閉じてしまい、以後身長が伸びることはありません。
骨端線は10~15歳ごろまでの成長期をピークとして、だんだん閉じていき、身長は伸びなくなっていきます。
「骨の成長にはカルシウム」と言われているのはご存知かと思いますが、成長期に伸びる骨端線の栄養も、カルシウムが重要な役割をしています。
このほか骨端線を伸ばすために必要なものとして、ホルモンの役割があります。特に成長期に大切なホルモンが「成長ホルモン」「甲状腺ホルモン」「性ホルモン」の3つで、この3つのホルモンは、骨の成長には欠かせない、重要なものなのです。
でも、身長の高さって遺伝ではないの?
身長が伸びるかどうかの要因に遺伝があります。
最新のデータでは、身長が遺伝する割合は、25%程度と言われており、残りの75%は後天的な要因。
つまり、食生活をはじめとした、「生活習慣」が大きなウェイトを占めています。
「身長を伸ばす」
という事は、この後天的要因である「生活習慣」をいかに充実させるか、そして、その生活習慣の「質」をいかに向上させるかにかかっています。
家族の身長が高い家の場合、知らず知らずのうちに生活習慣の質が高くなっていたり、また逆に、家族の身長が低い家庭は、生活習慣が乱れていたりしている可能性があるのです。
例えば、私の息子はサッカー(運動)をしています。現在14歳で身長は171センチと、すでに私よりも大きくなっています。ちなみに、私の家内は154センチ。
彼女もまた、平均身長以下で、私の家庭は3人の子供すべてが平均身長以上に成長しています。
おわかりいただけたでしょうか。確かに身長は遺伝的要因を受けますが、決してあきらめる必要はありません。
※出典
【最新版】小学生の平均身長は?どのくらいの範囲が普通なの?
中学生の平均身長は?この時期にしっかり伸ばそう!
高校生の平均身長は?まだのびる!今すぐできる3つのこと
身長を伸ばすための効果的な食事と必要な栄養
身長アップの鍵は「高タンパク・低カロリー」
まず、身長を伸ばすために欠かせないもの、食事です。
身長を伸ばすためには、バランスの良い食事を心がける必要があり、特にオススメなのが、高タンパク・低カロリーな食事です。
たんぱく質は、体内でアミノ酸に分解され、このアミノ酸が骨の成長には欠かせません。
たんぱく質というと「お肉」というイメージがありますが、日本には、豆腐や納豆など、植物性の高タンパク食品が多くあります。
お肉だけではなく、植物性のたんぱく質を上手に摂るよう、心掛けましょう。
身長を伸ばすための5大栄養素
たんぱく質が、身長を伸ばすために大切だという事は、お分かりいただけたと思います。
そして身長を伸ばすためには、たんぱく質を含む、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ビタミンDという5つの栄養素を摂ることが大切です。
マグネシウムとビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。(カルシウム単体では吸収されないため)
また、亜鉛の働きは、たんぱく質同様、骨(成長期の場合骨端線)の成長を促進します。この5大栄養素をしっかりと摂ることが、身長を伸ばすために鍵になってきます。
しかし、この5大栄養素は、毎日の食事からだけでは、十分摂ることができないため、スポーツなどをやっている子供の場合、サプリメントで不足した栄養を補うなどの工夫が大切です。
身長を伸ばすために必要な「質の良い睡眠」
身長を伸ばすために欠かせない2つ目は睡眠です。
昔から「寝る子は育つ」という諺があるほど、睡眠は身長を伸ばすためには欠かせません。
しかも、「良質な睡眠」をしっかりと毎日摂ることが重要です。
身長が伸びるために必要な、成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。
この成長ホルモンをしっかり分泌させるためには、普段の生活習慣が大切になります。夜更かしをしたり、生活習慣が不規則になると、眠りが浅くなったりして、成長ホルモンがしっかり分泌されません。
早寝早起きを心がけ、身長アップにつなげるよう、心掛けましょう。
身長を伸ばすための睡眠は「質」と「時間」の大切
私たちが子供のころは、夜9時になると、眠くなってしまい、好きなテレビも見れませんでした。
しかし、最近では夜型生活をすることが普通になってきており、9時に塾が終わって、食事をし、お風呂に入り、12時くらいに寝る。
そんな生活習慣では、質の良い睡眠などとることはできません。
また、年々平均睡眠時間が短くなっており、30年前に比べて平均で1.5時間も短くなっているというデータもあります。
睡眠は、「質」と「時間」が大切。
成長期の子供は、最低でも8時間は寝るようにすることが大切です。
身長を伸ばすための効果的な睡眠 心掛けたい3か条
1、日中は適度な運動を心がける
遊び疲れた子供ってよく寝ますよね。
体が疲れていると、ストレスも発散され、よく眠ることができます。逆になかなか寝付けない、睡眠が浅いといった状態は、運動不足の可能性も。昼間にしっかりと体を動かして、睡眠中の成長ホルモンをたくさん分泌させましょう。
2、ベッドに入る1時間前には入浴を済ませましょう
私たち人間は、寝ている時は体温が下がります。体温が下がることで、脳がリラックスし、入眠していきます。お風呂から出たばかりというのは、体温が上昇しており、なかなか寝付くことができません。寝る1時間前までに、お風呂を済ませ、体温を下げて寝つきが良くなるよう、心掛けましょう。
3、寝室はできるだけ暗くしましょう
寝室が明るい状態の場合、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。寝室は極力暗くし、光の刺激は避けるようにしましょう。また、寝る前にスマホなどを使用することはオススメできません。スマホの使用は、寝る2時間前には終える事が質の良い睡眠を摂るためには大切です。
身長を伸ばすためには適度な運動を
身長を伸ばすために欠かせない条件として、適度な運動があります。
成長期に運動をすることが何故大切かというと、運動をすることによって、骨に適度な刺激が入ります。
刺激を与えることによって、骨の成長を助け、身長が伸びていきます。
運動効果は他にもあり、適度な疲労感は、睡眠にも効果的です。
運動の習慣がない子供さんなどは、縄跳びやウォーキングなど、負担にならない程度の運動で、骨に刺激を与え、しっかりと睡眠を摂るようにしましょう。
また、身長が伸びやすいスポーツとして、バレーボールやバスケットボール、サッカーなどがあります。
ジャンプをしたり、身体を伸びちじみさせることも、身長を伸ばす効果が高いと言われています。
水泳などの全身運動も、身長アップには効果が高いスポーツです。特に、小さいうちから継続している子供の場合、成長期に入って、身長が一気に伸びるケースがあります。
運動における注意点としては以下2つあります。
1. 激しすぎる運動は避ける
2. 余計な筋肉がつくような運動は避ける
何事もやりすぎは禁物。無理せず、適度にが身長を伸ばす運動の秘訣です。
子供の身長を伸ばすための最後に
身長は楽して伸びては行きません。
「栄養」「質の良い睡眠」「適度な運動」を毎日継続していくしかありません。
私の息子には、少しでも身長が伸びてほしいという事から、10年以上この方法を繰り返し実践してきました。
おかげで3人とも中学生の段階では、平均身長を超えることができました。
この「毎日の実践」こそが、身長を伸ばすためには欠かせません。
是非今日から実践し、お子様の身長アップにつなげて下さい。